2025年度上半期茨城こどもECHOゼミナール開催のご挨拶
NPO法人茨城こどもECHOゼミナール理事
茨城県立こども病院小児超音波診断・研修センター
浅井 宣美
春の訪れを感じさせる季節となってきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
初めての方もいらっしゃると思いますので、これまでの茨城こどもECHOゼミナールの足跡をご紹介したいと思います。
私は2011年3月10日、東京から水戸に居を移しました。当ゼミナールは、当時の茨城県立こども病院長(現名誉院長 土田昌宏先生)のご助言のもと、2013年12月に茨城県立こども病院にて第一回が開催されました。
早いもので10年以上の月日が経ちました。発足時は茨城県内の小児医療従事者を対象に講演のみのローカルな開催でした。
ところが、ゼミナール開催場をつくば国際会議場に移したところ、東京はじめ関東圏から多くの方々が集うようになり、一気に広がりをみせるようになりました。
以降、こどものモデルさんの協力のもと、超音波診断装置を使った「ハンズオン・セミナー」を開催するようになりました。
遠方からのご参加を意識して、筑波温泉ホテルで「オールナイト・ハンズオン・セミナー」と称して開催したことも数回ありました。これがきっかけとなり、北海道や沖縄からも参加される全国規模のハンズオン・セミナーとなりました。
コロナ禍で3年間、活動が制限されましたが、WEBによる配信により、むしろ会員数は増加して、600名を超えることもありました。
2022年2月、3年ぶりにつくば国際会議場にてハンズオン・セミナーが復活。ブース数を大幅に増やし、カテゴリーを腹部(初級、中級)、尿路系、関節、体表、陰嚢、心臓)と7つに分けました。
2023年11月には日本小児超音波研究会学術集会前日に開催。19ブース(各ブース4名)にそれぞれ講師を2名ずつ配置したハンズオン・セミナーを開催しました。
「なんで、講師がこんなにいるの?」
この10年の間にハンズオン講師のできる先生が育ったからです。どの講師も小児科領域での症例数を豊富に経験されていますので、解剖学的な根拠に基づいた指導法がウリとなっています。
小児ハンズオン・セミナーを一度に10ブース程度の規模で行なえるようになってきましたが、国内の医療施設で小児超音波をカテゴリーの第一選択として使いこなしている施設は多くありません。
ご存じの通り、被曝なし、非侵襲性、というメリットを考えるならば、日常診療に使わない手はありません。これから始めてみたい、実践的な指導を受けてみたい、超音波診断のスキルを上げたいという方々には、是非お勧めしたいゼミナールです。
今回は、茨城こどもECHOゼミナールとしては初めて茨城県立こども病院でハンズオンを開催します。
開催理由は「納得できるまで話を聞きたい」という声に対して、事実上、質疑応答は終了時間を設けていないためです。
「遠くからやってきたのだから、この続きは次回に、なんて嫌だ」
今回は、とことんお付き合いします。21日(土)ハンズオン終了後軽食をご用意しますが、その時に何でもお尋ねください。
場合によっては、ハンズオンの延長戦もアリです。ハンズオンは21,22と二日間開催です。両日ともに参加される方にとっては時間を気にせず、どっぷりとセミナーを楽しむことができます。
「明日からプローブを握ってみたくなる」そんなハンズオン・セミナーを目指しております。